これからの3月4月は引越しシーズンです。不安あり期待ありで新生活をスタートされるかたも多いことでしょう。
新たに賃貸部屋へ入居する際に、害虫駆除費用という項目があって、入居費用に加算されることがあります。
そもそも、不動産屋が言うところの害虫駆除とはどのようなものなんでしょうか?
色々調べてみた結果、どうやら ”
バルサンのような燻煙剤を焚くだけ” といったところが大半のようです。
もし燻煙剤を焚くだけの害虫駆除費用が一万円以上するようなら、お断りするかご自身でやっておけばよいかと思います。
ご自身で燻煙剤を使用する場合は、天井に設置してある火災警報器や、キッチンの壁に設置してあるガス警報器が鳴らないように気をつけてください。
⇒火災警報器の対処法
入居後どんな害虫に遭遇してしまうのかはしばらく住んでみないとわかりませんが、もっとも確率が高いのはゴキブリとなります。
ゴキブリは人につく屋内性害虫です。人が住む快適空間を利用しようとします。
隠れ家となる荷物が入り、水を使い、食べカスや毛を落とし、ゴミが発生し、冷暖房を使用し、…と、生活感が出てくると発生しやすくなります。人が住まなくなるとゴキブリも居なくなります。ダニにしても同じことが言えます。
ですから、特に、長い間空き部屋だった場合に燻煙剤を焚いてもあまり意味がありません。害虫駆除費用は、言えば不動産屋の小遣い稼ぎに過ぎません。
燻煙剤が効果的なのは、すでに部屋中にゴキブリやダニがたくさん発生している場合に限ります。家具も荷物もまだ入っていない部屋でゴキブリやダニがたくさん発生することは考えにくいです。
もし、ガランとした部屋でゴキブリがたくさん見受けられたら相当なトンデモ部屋ですので、燻煙剤一発ではとても収まらないと思います。
もっとも、ゴキブリの駆除に限って言えば、燻煙剤よりも毒エサ、ホウ酸団子、ホイホイ等のほうが効果的な駆除ができます。
繰り返しになりますがゴキブリは人につくので、住み始めてしばらくしてから発生しやすくなります。
例えば、入居して一ヶ月後にゴキブリが発生してしまった場合では、入居時に燻煙剤を使用しなかったせいでゴキブリが発生したというわけではなく、仮に入居時に燻煙剤を使用していたとしても結果は同じと思います。
入居時のまだ家具も荷物もほとんど入っていないガランとした部屋へ燻煙剤を使用することは、極めて効率が悪く、駆除というより、おまじない程度のものかと思います。