野生の猿たちが気持ちよさそうに露天風呂につかっています。冬におなじみとなっていますテレビのニュース映像のひとつです。
微笑ましいと思いつつ、ある心配というか疑問が浮かびます。猿たちは、湯あがりに湯冷めして風邪ひいたりしないのでしょうか?
調べたところ、どうやら大丈夫で要らぬ心配のようです。人の場合は汗によって体温調節を行うから急激な体温変化が起きて湯冷めしますが、猿(猿に限らず毛皮をまとった動物は)は、汗腺が少ない、即ち汗をあまりかかないので、汗によっての体温調節が少ないので、急激な体温低下が無く、湯冷めはほとんど心配ないそうです。
サルが湯上り後に風邪をひかないのは、湯冷めしない体質であるのはわかりましたが、野生の免疫力もあるんじゃないでしょうか?
スプーン1杯の土の中には、一億以上の微生物がいると言われています。空気中や物にも目に見えない多くの菌がついており、体内も同様です。布団には痒くなくてもダニが潜んでいます。
菌は人に有害な菌、その有害な菌を抑える働きの菌が様々に入り混じっています。人間を弱らせる特定の菌が殖えてしまうのは、他の菌が少ないから。院内感染がおこるのは、病院内が清潔すぎるからとも言われます(もちろん清潔のほうがメリットが高いでしょうが)。
菌を吸い込むから鼻呼吸しろとか、最近やたらと多い抗菌グッズとか‥
最近、耳にしたことがあるのが「子供の免疫力を高めたければ、土を舐めさせよ」。それにしても、妙に納得してしまうインパクトあるフレーズです。菌から遠ざけるとは逆の考えですが本筋のような気がします。
まあ、さすがにわざわざ土は舐めませんが(笑)、少々のバイ菌をはじき返す野生の免疫力をつけることができれば、それが何よりです。
主に害虫と害獣の考察や業務上の出来事についてのブログとなります。 登場するのはペットとは対照的な動物達ですから苦手なかたにとっては気色悪いだけかと思います。 しかし、敵をやっつけるには、まず敵を知ることは大切なことです。 少しばかりの役立つ情報が見つかるかもしれません。
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2012年11月16日金曜日
害獣扱いのシカ
都会の害獣といえばネズミを思い浮かべます。山間部の害獣といえば、人を襲うクマや農作物を荒らすイノシシやサル‥そして、特に最近問題となっている害獣が鹿のようです。
では、一見、愛らしい鹿のどこが問題なのでしょうか?
鹿もイノシシやサルと同様に農作物を荒らす面はありますが、さらに大きな問題があるようなので、自分なりにまとめてみました。
鹿は、山にある木々の新芽を食べてしまうことの他、新芽が出ない冬には、大きく育った木の皮(樹皮)を食べることにより、山にある木を枯らしてしまうことが大きな問題となっています。
まず、鹿に木の表面の皮(樹皮)を食べられただけで、木は枯れてしまうのかどうか触れたいと思います。
木の種類にもよりますが、多くの木々は樹皮を剥がされるとやがて枯れてしまう運命のようです。
樹木は冬の間は葉を散らして光合成ができずに生長が止まります。やがて春になり新しい葉が茂ると葉の光合成によって作られる養分が樹皮を通して根に運ばれます。しかし、木の皮(樹皮)からの養分の通路が絶たれると根の生育が止まってしまい、根は大地から水を吸い上げる力が無くなり、やがて枯れてしまいます。
木を枯らす為に木の幹をぶった切ったとしても、春には新芽が出てきて復活します。木を枯らすには、時間はかかるものの樹皮を剥ぐほうが効果的だったりします。こうした生態を利用する林業の間伐手法で「巻き枯らし」という方法があるくらいです。
話しを戻しますと、鹿の食害が増えて、本来、山にあるべき木々が枯れて減少することにより、山自体の保水力が低下していきます。その結果、土砂崩れや洪水が起きやすくなったり、川の水がミネラルが不足になり、やがて流れつく海に棲息する魚や漁業に影響があったりと様々な問題が起こります。
それでは、何故、シカによる木々の食害が増えてしまったのでしょうか?
●林業の衰退が挙げられます。将来を見越して高度経済成長期に植林したものの、安い輸入木材の影響により、国産の木材が売れず、植林された木々は間伐などの手入れがされず放置されました。その結果、密集した植林の中は暗く、鹿のエサとなる下草が生えなくなり、樹皮を食べる機会が多くなってしまった。
●温暖化の影響により冬でも鹿が活発にエサ(樹皮)を求めること。子鹿の生存率の上昇。
●生態系の崩れ(人の手によってオオカミが絶滅し天敵がいなくなった等)により、鹿が殖る条件が揃った。
●イノシシに比べると保護の対象になりやすいこと。(愛くるしい。人に危害を加えない。)
●平地ばかりでなく過剰な開発により、鹿を山へと追いやったこと。
等々が考えられます。
こうした様々な因果関係を挙げてみると、鹿が害獣扱いとなってしまった要因をたどると、人間の手によるところが大きいようです。
では、一見、愛らしい鹿のどこが問題なのでしょうか?
鹿もイノシシやサルと同様に農作物を荒らす面はありますが、さらに大きな問題があるようなので、自分なりにまとめてみました。
鹿は、山にある木々の新芽を食べてしまうことの他、新芽が出ない冬には、大きく育った木の皮(樹皮)を食べることにより、山にある木を枯らしてしまうことが大きな問題となっています。
まず、鹿に木の表面の皮(樹皮)を食べられただけで、木は枯れてしまうのかどうか触れたいと思います。
木の種類にもよりますが、多くの木々は樹皮を剥がされるとやがて枯れてしまう運命のようです。
樹木は冬の間は葉を散らして光合成ができずに生長が止まります。やがて春になり新しい葉が茂ると葉の光合成によって作られる養分が樹皮を通して根に運ばれます。しかし、木の皮(樹皮)からの養分の通路が絶たれると根の生育が止まってしまい、根は大地から水を吸い上げる力が無くなり、やがて枯れてしまいます。
木を枯らす為に木の幹をぶった切ったとしても、春には新芽が出てきて復活します。木を枯らすには、時間はかかるものの樹皮を剥ぐほうが効果的だったりします。こうした生態を利用する林業の間伐手法で「巻き枯らし」という方法があるくらいです。
それでは、何故、シカによる木々の食害が増えてしまったのでしょうか?
●林業の衰退が挙げられます。将来を見越して高度経済成長期に植林したものの、安い輸入木材の影響により、国産の木材が売れず、植林された木々は間伐などの手入れがされず放置されました。その結果、密集した植林の中は暗く、鹿のエサとなる下草が生えなくなり、樹皮を食べる機会が多くなってしまった。
●温暖化の影響により冬でも鹿が活発にエサ(樹皮)を求めること。子鹿の生存率の上昇。
●生態系の崩れ(人の手によってオオカミが絶滅し天敵がいなくなった等)により、鹿が殖る条件が揃った。
●イノシシに比べると保護の対象になりやすいこと。(愛くるしい。人に危害を加えない。)
●平地ばかりでなく過剰な開発により、鹿を山へと追いやったこと。
等々が考えられます。
こうした様々な因果関係を挙げてみると、鹿が害獣扱いとなってしまった要因をたどると、人間の手によるところが大きいようです。
2012年11月2日金曜日
スズメバチまだまだ活発
昨日、弊社のすぐ近くの大高緑地公園でオオスズメバチの被害があったようです。
オオスズメバチは主に地中に巣を作るので、巣が見えないので発見が難しい。
駆除を行う場合は、スズメバチの中でも特に攻撃的なので、防護服は必須アイテムです。
行楽シーズン。この時期に自然が多い場所に出かける時は、スズメバチにだけは注意しなければなりません。
◇
解体現場の小屋の中のスズメバチの巣の駆除を行いました。人が住んでいなかったので、小屋の真ん中に堂々と巣を作ってありました。
それも電気コードを支柱にして、裸電球のかわりに巣がぶらさがっているような。
珍しくもあり、面白い光景です。
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