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2015年6月25日木曜日

庭にヘビが出たので来てほしい

◇夏場はヘビが出歩く


梅雨入りして二週間あまりになりますが、今のところはそれほど雨は降っていません。薄曇りでも気温は高く、じとっと肌に湿気を感じる状態は特に何もしていなくても体力が奪われる感じがします。

人間にとってはあまり梅雨の季節は好まれませんが、動物達は非常に活発な時期でもあります。この時期はたいへん雑草の成長が早く、草取りが追いつかないくらいに伸びてきます。草が生い茂ると虫が殖え、肉食であるヘビにしても大喜びなのでしょう。

稀にヘビが家の中に入ってくるケースもありますが、人間より小さなヘビは基本臆病なので、追いたてれば屋外へ逃げていきます。(もっとも何もしなくても出ていくケースが多い)室内より屋外のほうがエサとなる虫は豊富ですから、ヘビにとっては室内にいるメリットはないはずです。


◇ヘビはじっとはしていない


ヘビをすぐになんとかしてほしいと度々ご連絡を受けます。しかし、伺ったところでヘビはすでにどこかに移動してしまっているので、お伺いしても徒労に終わる確率がかなり高いです。

ご近所でタイミングが合えばすぐにお伺いしてヘビの捕獲を行うこともありますが、消防署員のように待機しているものは居ませんので緊急には対応しておりません。遠方の現場では、向かっている間にヘビがどこかにいってしまいます。

ですから、キクノヨでは室内や物置にヘビが居るか居ないかの確認とかでしたら、後日お伺いすることは可能ですが、ヘビが居るからすぐ来てくれ!などの対応はできかねます。現場が近く、且つタイミングが合えばすぐにお伺いすることもあります。


◇日本に棲息する代表的なヘビ


アオダイショウ(無毒)


アオダイショウ幼蛇
(模様からマムシと勘違いすることが多い)


シマヘビ(無毒)


 マムシ(有毒)


ヤマカガシ(有毒)


◇毒蛇の可能性はないのか?


日本に棲む毒蛇はマムシ、ヤマカガシ、ハブ(沖縄諸島)になります。マムシやヤマカガシの棲息場所は人家のほとんど無い自然豊かなところになります。ですから、都市部やその郊外あたりで見かけるヘビは、無毒のアオダイショウかシマヘビのどちらかになります。

例外として、世の中には毒蛇を飼うマニアも少なからず存在しますので、そのヘビが逃げ出していることが無いとも言えませんので、カラフルな模様のヘビでしたらドクヘビの可能性が出てきます。


◇とにかくすぐに来てほしい場合は、、


私有地内のことであれば、本来は駆除業者か便利屋を探すしかありませんが、警察が来てくれないこともありません。警察は事件事故が最優先ですから、人に危害を及ぼす恐れがないヘビの場合は難しいでしょう。もっとも、対応早く警察官が到着してもヘビはすでに移動して居なくなっているケースがほとんどになります。

どうしても来てほしい場合は、ヘビの種類が判らずともマムシだとか大蛇だとかで危険だということを伝えるしかありません。警官が二名でやってきますので物々しくなります。

先ほど書いたとおり、都心部や近郊では毒ヘビはまず居ませんので、あまり気軽に警察を呼ぶのはいかがなものかと思います。騒ぎすぎは朝刊のミニコラムに載るかもしれません。

たかがヘビくらいで警察を呼ぶなという意見がある反面、ヘビはこの世で一番嫌いというかたがいるのも事実です。そんなかたにとってはヘビの出現は切実な問題のようです。


2015年6月7日日曜日

燻煙剤の効果について

現時点では梅雨入り宣言はまだのようですが、湿度が高めでジメジメ感が増してきた感じがします。すでに近畿以南では気象庁による梅雨入りの公式発表がされていますので、もうそろそろ東海地方の梅雨入りが発表されそうです。

害虫の類は暗くてジメジメした場所を好むのは周知のとおりだと思いますが、これからは気温の上昇とジメジメ感に伴ってゴキブリをはじめムカデなどの害虫は活発化していきます。

ジメジメ感=高湿度というのは気温に関係しており、気温が高いほど大気中に水分を多く含むことができます。寒い時期にはいくらお湯を沸かしたところでけっしてジメジメするまでに至らないのはこの為です。

梅雨は体感的にも肌に汗がまとわりつくような不快感に加え、害虫も発生しやすいのでいいイメージはあまり無いですが、あまりに空梅雨ですと、ダムの渇水や農作物の成育に影響がありますのである程度の長雨も必要となります。

バ〇サンは効果がない?

害虫駆除に伺いますと特に多いのは燻煙剤を使用してみたけれど効果が無かったというものです。はっきり申しますと燻煙剤は一番効率が悪い駆除方法です。燻煙剤が最も効果的なのは、害虫が室内に潜んでいるかなり散らかった部屋やゴミ屋敷状態の部屋になります。

害虫は先に書いたとおり、暗くてジメジメしたところを好みますので、通常の部屋ではふだん害虫は床下とか壁の中など燻煙剤がまわらないようなところに潜んでいる場合が多いからです。また、ゴキブリの卵には経口毒である燻煙剤はまったく効き目は期待できません。
卵には効かないし、成虫には殺虫成分(煙)が届かないという理由で、燻煙剤は、かなり散らかった部屋かゴミ屋敷状態でしか効果がほとんどのぞめないというのがその理由です。

卵には効かないまでも、床下や天井裏で燻煙剤を焚くのは室内で使用するよりも効果がありますが、煙が屋外に漏れ出てしまうと、白煙タイプの燻煙剤では火事と間違えられて119番通報されるおそれがありますので、使用方法は注意書きに従って使用しなければなりません。

燻煙剤は害虫を一網打尽に駆除できて手っ取り早い気がして最も効果的に思いますが、そういうものこそ実は最も効率的ではないのですね。燻煙剤以外に様々な害虫駆除の製品が販売されているのが示しています。

燻煙剤を使うにしろ他の薬剤を使うにしろ、TPOにあったものを選択しないことには効果はあまりのぞめません。

よろしくお願いいたします。