セアカゴケグモは毒蜘蛛ですが、攻撃性はなく大人しいので、偶然知らずに素手で触ったりしないかぎり咬まれることはありません。
今回は、生徒の植木鉢の裏に数匹発見されたとのことで、生徒が自分の植木鉢を持ち上げた時にクモに触れてしまい咬まれる恐れが出るということでの調査です。
まず、セアカゴケグモが営巣(えいそう)する場所ですが、エサとなる小虫が多く、陽当たりのよい場所とされています。陽当たりがよくても直射日光は苦手なので、人工物の陰や裏などに棲みつきます。
植木鉢を置く場所は、たいてい陽当たりがいいですし、植木鉢の裏は窪みがあるので、たしかにセアカゴケグモにとっては、棲みつくにはいい条件かもしれません。
植木鉢の裏
調査の結果、植木鉢付近の配管を支持する金具の裏側で見つかりました。
ゴキブリ用の殺虫スプレーを噴射すると落下しました。
逃げ足には思った以上のスピードがありました。繁殖力が強いとされる外来種にして、この足の速さも加わって生息範囲を拡大しているのでしょう。
セアカゴケグモ(メス)
名前のとおり背が赤く特徴的なクモなので判別しやすい。
ただし、メスの体長は約10ミリありますが、オスは3~5ミリと小型で、色もはっきりしないため、オスのセアカゴケグモと他のクモとを見分けるのは、専門家でないと難しいと思われます。
(株式会社キクノヨ)
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